2024年から始まった新NISA制度。テレビやネットでも話題になっています。興味はあるけれど難しそうだなと感じている人も多いのではないでしょうか。なぜなら,NISA制度は複雑な面も多く,詳しく調べていくほど細かい情報が多くなりすぎて,何が大切なのかよく分からなくなってしまうためです。
そのため,この記事では、NISAについて「絶対に知っておくべき超重要な基本情報3選」を初心者にも分かりやすくまとめていきます。また、それらの情報を確認した上で、NISAを始めるべきではない人の条件についても説明します。自分自身がNISAを始める判断基準として活用してみて下さい。
早速ですが、結論をまとめていきます。
この記事の結論
- NISAとは投資を行うための口座です。NISA口座を開設して行うのは投資になります。そのため、利益だけではなく損失が出る可能性があります。
- NISA口座で投資を行えば、通常の投資を行う口座よりも利益に対する税金がかからなくなるため有利に投資できるようになります。
- 家計の「収入ー支出」がプラスにならないような人、安定して貯金できていない人はNISAを始めるべきではないです。まずは貯金できるようになりましょう。
NISAとは投資を行うための口座
NISAとは、「Nippon Individual Savings Account」の略で、イギリスの「Individual Savings Account(個人貯蓄口座ISA)」をモデルにしたものです。日本版ISAということでNISA(ニーサ)と呼ばれています。
個人貯蓄口座と書かれているので、銀行の預金口座のようなイメージを持ちそうになりますが、似てるようで違います。
NISA口座では、自己資金を使って特定の金融商品(株、債権、投資信託等)を購入(投資)することになります。
ここでは現在100万円の現金を持っている人を例に説明します。
銀行口座の場合、この口座に100万円を預けた場合、口座の資産額が100万円となり、時間が経過してもこの金額を下回ることはありません。(逆に大きく増えることもありませんが)
NISA口座の場合、「現金100万円」を、「現在100万円の価値をもつ金融商品(株式など)」に交換して、口座に預けます。口座の資産額はこのとき100万円になります。しかし、時間が経過すると経済状況によって、この資産の価値が変化します。
かつて100万円の価値をもつ金融商品の価値が140万円に変化した場合、口座の資産額は140万円になります。
逆に、かつて100万円の価値をもつ金融商品の価値が60万円に変化する場合もあります。この場合は、口座の資産額は60万円となります。
このように、上手くいけば銀行口座に比べて大きな利益を得ることが可能になりますが、同様に大きな損失が出る可能性もあります。
NISA口座で得た利益は非課税
先程の、かつて100万円の価値をもつ金融商品の価値が140万円に変化した場合の例で考えます。そしてこの金融商品をNISA口座ではない通常の証券口座で購入したとします。
この140万の価値をもつ金融商品を売却したとします。この金融商品はかつて100万円で購入していることから、「140万円ー100万円=利益40万円」を得られると考えると思います。
しかし、残念なことに現在の日本の法律では、投資で得た利益に対して約20%の税金がかかってしまいます。
つまり、利益40万円に対しての20%(8万円分)は税金として徴収され、実際に手元に残る金額は32万円になってしまいます。
しかし、このような金融商品の購入と売却をNISA口座で行った場合、利益に対する20%の税金がかからなくなります。つまり、先程の例の利益40万円をそのまま受け取ることができます。
NISA口座の場合、先程の例の税金8万円分を受け取ることができるので、通常の証券口座に比べて圧倒的に有利に利益を受け取ることができることになります。
NISAをやらない方がいい人とは?
ここまでの話を確認すると、NISAとは金融商品を購入(投資)するための口座であることが理解できたのではないでしょうか。
投資である以上、どんな金融商品を購入したかによって得られるリターンや想定されるリスクが変わってきます。利益が出る可能性もあれば、損失が出る可能性もあります。
金融商品の購入(投資)は、「生活に必要となるお金」や「近いうちに必要となるお金」以外の余ったお金で行うべきものになります。もし生活に必要なお金で投資して、資産が減った場合には、現在の生活がたち行かなくなる可能性が出てくるからです。
そのため、NISAを始める場合には、まず貯金をつくりましょう。そして、毎月安定して貯金をつくることができるようになってから始めることをおススメします。
「貯金=収入ー支出」で増やせます。現在貯金があまりない人は、収入を増やすか、支出を減らすか、どちらかにトライしてみましょう。ちなみに、支出を減らすことは収入を増やすことよりも簡単なことが多いので、まずは支出を減らすことに挑戦してみてはどうでしょうか。(コンビニでの買い物をやめる、自炊するなど)
まとめ
改めて、記事の内容をまとめます。
- NISAは投資するための口座
- NISA口座で投資すると通常の証券口座と比べて税金がかからず有利に投資できる。
- 貯金がない人、安定して貯金をつくれない人はやらないほうがよい。
逆に言えば、現在貯金がある人、安定して貯金をつくることができている人はNISAを始めることを考えてみてもいいかもしれません。
この記事を読んだあとに投資について理解したい場合は次の記事を是非ご覧下さい。
【投資(NISA)を始める前に】長期投資について知っておくべきデメリットとメリット【暴落の乗り越え方】
ちなみに私自身はNISA口座を開設し、資産運用に取り組んでいます。
私の日々の資産運用結果を、カテゴリーの資産運用結果にまとめていますので参考までにご覧下さい。